融資獲得は金融機関の評価基準を理解することから始まる

ローカルベンチマーク(通称:ロカベン)をご存知でしょうか。
企業の経営状態を把握するための分析ツールで、「財務情報(6つの指標)」と「非財務情報(4つの視点)」の合計10の指標で構成されます。
経済産業省が旗振り役です。

ロカベンが設定された背景には、担保や経営者保証に過度に依存しない融資を推奨するという国の基本方針があります。
こういった背景を知っておくのとそうでないのとでは、企業における融資戦略が大きく変わってくる可能性があります。

非財務情報(4つの視点)とは

今回注目したいのは「非財務情報(4つの視点)」です。概要は以下のとおりです。

経営者

経営理念・ビジョン経営哲学・考え・方針、経営意欲、後継者の有無・育成状況・継承時期など

事業

事業の沿革・ターニングポイント、強み・弱み、ITに関する投資・活用の状況、1時間当たり付加価値(生産性)など

企業を取り巻く環境・関係者

市場動向・競合他社との比較、顧客リピート率・新規開拓率、従業員定着率、取引金融機関数・推移・メインバンクとの関係など

内部管理体制

品質管理・情報管理体制、事業計画・経営計画の有無、社内会議の実施状況、人材育成の取り組み・仕組みなど

※経済産業省資料より。太字は、筆者自身がとくに重要と考える評価項目

経営者自身が分析対象に入っている

上記の4つの視点の中で、最も注目すべきは「経営者」だと考えます。
経済産業省の資料にはこのように記述されています。

地域企業においては、経営者が与える影響が大きく、経営者の優劣が企業の優劣を左右する面が強いといえます。そのため、経営者との対話に際して、まずは『経営者』自身について知ることが重要です

従来は、担保や経営者保証の有無を重視した融資が行われてきましたが、今後は、経営者の考えや方針も重要な判断基準となるわけです。

経営者による積極的な情報発信が求められる

現時点において、ロカベン自体の認知度はさほど高くないようです。

しかし、国は「担保や経営者保証に過度に依存しない融資」を拡大させていくため、ロカベンを使った事業性評価による融資を積極的に推進するよう金融機関に要請しています。
すなわち、「経営者」自身が積極的な説明責任を果たすことで、融資獲得の可能性が高まるということです。

当社が、経営者による金融機関への定期的な訪問を推奨しているのも、これが理由です。
とはいっても、これまで金融機関を訪問したことがない経営者にとって、何をどう話せば良いかわからないとお考えの方もいらっしゃると思います。

当社では、金融機関への訪問同行サポートを実施しています。
金融機関に提出する書類は報告事項、金融機関からヒアリングしておくべきことなどをアドバイスさせていただきます。
ぜひご相談ください。

なお、ここでは紹介していない「財務情報(6つの視点)」およびロカベンの詳細については、経済産業省ホームページに掲載されています。

<ローカルベンチマーク(経済産業省)>
https://www.meti.go.jp/policy/economy/keiei_innovation/sangyokinyu/locaben/

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