「数字」ではなく「グラフ」で資金の増減を把握する

すっかり定着した感のある「見える化」という言葉。
当社も、資金の流れを見える化するお手伝いをしています。
見える化するためのツールとして挙げられるのが「資金繰り表」です。
入力フォーマットは、ネットで検索すれば簡単に入手できます。

ただ、作ったことがない方にとっては、とっつきにくい印象があるかもしれません。
そんな方には、すでにわかっている情報をグラフ化してみることをオススメします。

すでに把握している数字をグラフ化するだけで課題が明確になる

下図は、月末現預金残高の推移を示したものです。数字はサンプルです。

上段の数字だけでも状況は把握できますが、下段のようにグラフ化することで、資金の増減がはっきり認識できます。

月末現預金推移

これを前月比に組み換えると以下のようになります。

月末現預金・前月比

上記の例では、年末から年始にかけて手元資金を確保することが重要課題となります。

見える化のメリットは、課題を社員間で共有しやすくなること

このように、数字でしか把握していなかったデータをグラフ化するだけで、見える景色が変わります。
このグラフを社員に見せれば、誰でも12月の資金確保が重要であることが瞬時に理解できます。
共通の課題を認識できれば、経営者がこと細かく指示をしなくても社員は動けます。
人間の脳は、文字や数字よりもビジュアル化された情報の方が理解しやすい構造なのです。

ダスキン事業を展開する「株式会社武蔵野」では、会社の業績や営業マンの売上数値をグラフ化して壁一面に張り出し、全社員が現状認識できるようにしています。
しかも、社長や部長といった責任者の方が自ら手書きで記入しているそうです。
市場の変化にいち早く気付けるから、というのが理由です。

試しに経営者ご自身でグラフを作成してみてはいかがでしょうか。
社員が作った資料を眺めている時より、きっと多くの気づきが得られるはずです。

資金の流れを詳細に把握するための診断ツール

数値をグラフ化することで、資金の増減傾向は掴めたとしても、最終的には、その増減の原因を解明しなければなりません。
そのためには、やはり「資金繰り表」を作成する必要があります。

当社では、過去の決算書の数値を元に、資金繰り表を自動生成するツール「ICAROSーV(特許取得)」を使った診断サービスを提供しています。
資金繰り表はもちろん、毎月の資金の増減をグラフ化する機能も備えています。
診断結果を踏まえた具体的な改善策についてもご案内しています。

金融機関様や事業会社様での導入実績があり、詳細な分析結果が好評です。
興味のある方はぜひお問い合わせください。

※「ICAROSーV」は、有限会社竹橋経営コンサルティングが開発した資金繰り診断ツールです。
同社との業務提携により、北陸エリアの企業様にもサービス提供することが可能となりました。

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