融資を獲得するために金融機関に提供すべき情報とは
金融機関は、融資の可否を判断する際、融資先企業の実態を把握しようとします。
しかし、企業の全てを把握することはできません。
ある程度ポイントを絞って融資先の実態をチェックしています。
逆に言えば、金融機関が把握したいと考えている情報を積極的に提供すれば、融資を獲得しやすくなるのです。
金融機関がチェックしているポイントのうち、今回は「企業概要」について紹介します。
もくじ
企業プロフィール
「所在地」「代表者名」「創業日」「事業開始日」「事業内容」「主要取引先」「会社の沿革」などです。
金融機関の担当者は、何件ものクライアントを抱えており、詳細に情報をチェックすることができません。
上記の情報をリストにするなどして、情報を把握しやすくすると良いです。
業務フロー
業務の流れ・仕組みのことです。
ビジネスモデルとも言い換えられます。
金融機関はさまざまな業態の企業と取引していますが、意外と融資先の業務内容をわかっていないものです。
ひと口で「飲食店」と言っても、レストランや喫茶店、定食屋などさまざまなカテゴリーがあります。
扱う素材によっても、業務フローは大きく変わるでしょう。
自社の業務フローを図解し、金融機関が理解しやすくするよう心がけましょう。
財務状況
すでに事業を開始している場合であれば、過去の決算書情報を提出しましょう。
赤字だと融資してもらえないのではないか、と不安になるかもしれませんが、業績改善に向けて真摯に取り組む姿勢をアピールすれば、融資の相談に乗ってくれます。
創業段階であれば、用意できる自己資金の額を提示しましょう。
代表者の資質
金融機関がもっとも重要視しているポイントです。
中小企業に融資するということは、代表者自身に融資するのと同じだからです。
・どのような経歴や経験があるのか
・どのような思いがあって事業を開始したのか
・事業を通じて何を実現させようとしているのか
などをなるべく具体的に説明できることが望ましいです。
さらに、自身の強みや外部環境などをSWOT分析などのフレームワークを使って分析することで、金融機関の理解を得やすくなりますし、「しっかりと将来を見据えている人だな」という印象を与えることができます。