融資審査が通らないケースも想定した上での融資戦略が必要
金融機関の審査体制が正常に戻りつつある中、追加融資のハードルが上がる可能性があることについては、前回のブログで記載したとおりです。
それでも春先に融資を得られた経験があるが故に、とりあえずもう一度申し込めば何とかなると考える方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、何の準備もなしに追加の融資申し込みをすると、大きな落とし穴が待っています。
もくじ
融資を申し込んで断られると、再審査のハードルが上がる
コロナの追加融資を申し込んだものの、その理由をきちんと説明できず否決されてしまうと、次の申請のハードルは高くなります。
融資否決の記録が残るため、審査がより厳しくなるからです。
いちど融資を申し込み否決されると、「3~6ヵ月程度」は申し込むのが難しいようです。
つまり、何の準備もなしに追加融資の申し込みをして否決されると、その金融機関からは数ヵ月にわたって融資が受けられない可能性があります。
だからこそ「業績悪化の理由」と「業績回復の見通し」をきちんと説明することが求められます。
普段からの関係構築がモノを言う
当社は、経営者の方に「定期的に金融機関を訪問して人間関係を構築する」ことをオススメしています。
融資担当者は、普段から懇意にしている融資先に対しては、何とか協力したいと思っています。
とはいえ、一社あたりの与信限度額には限界があります。
どんなに金融機関と懇意にしていたとしても、十分な追加融資を受けられるとは限りません。
そこで、新しい金融機関を開拓し、関係を構築することも選択肢に入れた方が良いでしょう。
新しい金融機関と取引するには、通常であれば最低でも6ヵ月はかかります。
今はコロナ禍という緊急事態下ですので、そんなに時間はかからないかもしれませんが、少なくとも今日申し込んで来週には融資が受けられる、ということはありません。
資金が底を尽きる前に、次の融資獲得戦略を練っておく必要があります。
当社では、融資獲得に関する具体的な方法についてアドバイスさせていただいております。
ぜひお問い合わせください。